Saturday 10 November 2007

ブログ引っ越します

どうしても使い勝手がよく分からないし、ちょっと凝りたいと思い始めたので、以下のサイトに引っ越します。

http://kotarocorgi.blog26.fc2.com/

これからも遊びに来て下さいね。

Wednesday 7 November 2007

Thursday 1 November 2007

最近のコタさん

どうやらエマ吉の同僚の中にもコタロウのファンはいるようで、早くブログをアップデートしろと催促が来たので(日本語読めないだろうから多分写真目当て)、最近のコタさんアップデート。

コタさん、バルコニーにある犬小屋と共に(部屋の中にいるやんけ!)

どうやら冷たいタイルがお好きなようで。
一応犬小屋にも入ります。子羊の骨をカジカジしているところ。
なぜか日中のほとんどはバスルームで昼寝しているコタさん。こちらシドニーは暑くなってきたからか、暗くてヒンヤリしているところに避難するのがお好きみたい。しかし黒芋虫みたいだ。
カメラを向けるとどうしても寄ってくる。
ヘレンさん(エマ吉の同僚)、会ったことないけど、応援ありがとう。ハウドゥーユードゥー?(英語で書けよ)
でもやっぱりバスルームに戻るコタさんであった。

Tuesday 23 October 2007

躾強化

家ではそこそこ良い子なのだが(それでも退屈するとソファに上がろうとする)、散歩に出かけるとなかなか言う事を聞かない。一番困るのがリードを引っ張ることと、人に飛びつこうとすること。

まだ子犬だからか(もうすぐ7か月)、好奇心旺盛で人が好きらしい。犬に対してもフレンドリーなのだが、往々にして体が小さい犬に吠えられ、それでもしつこく遊ぼうよ、と行ってしまう(別に無理やりどうこうするわけじゃなくって)。

公園ではある程度様子をみてリードを外すのだが、犬を連れてきていない一般人に愛想を振りまきに行くのだが、たまにしつこかったりする。

ということで、躾強化プログラムを発動することにしました。ハーフチョークカラーを試してみることにします。形から入るのが好きな私は、今持っている堀商店のカラー・リードと同じパターンのハーフチョークを買う事にしました。

只今コタロウは10.6キロ。左利きの私は左腕だけが鍛えられている状態であります。心なしか力こぶが大きくなったような…?

Wednesday 10 October 2007

コーギーとの出会い

あの出会いがあるまで、実はそれまで犬は苦手だった。

小さい頃から高校時代まで、私の犬に対する受難が続いていた。

実家の隣の紀州犬の子犬にかぷっと噛まれて歯型から血がにじみ(今思えばじゃれて甘噛みしたつもりなんだろうけど)…

中学生の時、楽しみにしていた遊園地に友達と行くために早朝チャリに乗って駅に急いでいると、野良犬1匹が吠えながら追いかけて来て、どれだけ必死にこいでも追いかけて来て、それを見かけた他の野良犬もその野良犬を追いかけて来て、噛まれるんじゃないかと恐ろしい思いをし…

高校時代、当時好きだった男の子のバスケットボールの試合を見に別の高校に来ていた時、迷いこんで来た野良犬になぜかピンポイントで狙われ、逃げたら追いかけられる!と思い、その場に立ちすくんでたら私の靴を片方くわえてどこかに去ろうとされ(そんなに臭かったのか?)…

とにかく、他の近所のシェルティーも神経質でよく吠えるし、一緒にまたまた近所の犬が連動して吠える状況があり、犬を触ると犬臭くなるし…、みたいに犬に対しては遠くで見ている分にはいいけど、お近づきにはなりたくないです…状態が続いていた。

それが9年前、ある犬に出会った事で、歴史は変わった(大げさ)。

留学時代の友人が一時帰国するので、交換留学を終えた私と彼と共通の友人は、東京観光がてら、彼の千葉の実家に泊まらせてもらう事になった。

そこで、コーギー犬のアクセル君に出会ったのである。

コーギーは小泉今日子が出演していた午後の紅茶のCMで見たことはあったのだが、実際のコーギーを見るのは初めてだった。

きちんと躾されているのか、飛びついて来たりすることもなく、トコトコトコと私の目の前にやってきて、じーっと私を見つめたのである。そして彼の後方の尻尾のないお尻の付け根だけがキュッキュッキュと動いていて、明らかに喜びを表現しているのが分かったのだ。

その時、私は雷に打たれたような感覚を覚えた(また大げさ)。

何これっ!?可愛い!

それから色んな犬を見てきたがアクセル君を超える犬はなかった。

「よし、将来はコーギーを飼うぞ」、という漠然とした夢はここから始まった。

それから約9年後、苦手意識はなくなったものの、やはり触った時に残る犬のにおいやヨダレに少し引き気味だった私であるが、エマ吉の妹が飼っているジャックラッセルテリアを10日間ほど預かってみて、「結構いけるかも。」と思い始めた。

当時、柴犬も候補にあがっていたが、洋犬の方が愛想がある、という友人の勧めもあり、コーギーを飼う事に決まったのである。

昨晩、久しぶりに留学時代の友人とチャットして、遅ればせながらコーギーを飼い始めた事を報告した。友人はアクセル君が先日お星様になった事を私に報告してくれた―往生だったらしい。

アクセル君、私の犬嫌いを治してくれたのは君です。お陰でコタロウと出会うことが出来ました。君ほどまだまだ落ち着きのある風格は出ていませんが、ビシバシしつけて行こうと思います。

一回しか会えなかったけど、君の写真を見てたまに思い出してました。安らかにお眠りください。

Saturday 22 September 2007

去勢手術

木曜日にコタロウの去勢に行って来た。

生後6か月以内に地元の役所に正式にコタロウを登録しなければならず、その登録料は去勢していれば40ドル、していなければ150ドルと4倍近く違う。

もともと犬を飼うのも初めてだし、オスは6か月を過ぎたあたりから反抗期に入るし、他の未去勢のオス犬と喧嘩する可能性もあるし、性格が子どものままの素直な性格になるし、早いうちに去勢すると病気を防げる等々、要するに心配症で慎重で石橋を叩いて叩いて叩き割ってしまう私の性格は素直に獣医や犬の飼い方情報を聞いただけという声もある。

獣医の話では生後5か月から6か月の頃がいいとのことだったので、またまた素直な私は生後5か月と3週間で去勢することにした。

実はコタロウの片方の睾丸が何か月待っても下に降りて来ず、結局手術は普通より大がかりになった。たぶんメスの避妊手術と値段は変わらないかも。

手術前夜、食後に飲んだアルコールのせいもあってか、無邪気なコタロウを見て少し凹む。

でも翌朝に素面に戻った飼い主は、「いや、長期的に見たら正しいねん」と開き直る。

当日朝、獣医の所まで30分弱のお散歩。受付のお姉ちゃんに引き取られ、獣医の所を後にする飼い主2人。

「コタロウ、全然僕らの事気にしてなかったね。」とエマ吉がぽつり。

帰宅して空っぽのケージを見て少し寂しい気持ちに。

午後3時半になったらどんな状態か電話するようにと言われてたので、エマ吉はきっかり午後3時半に自分から電話。午後4時以降に来ていいとのことだったので、エマ吉の自転車にクッションとブランケットを敷いた籠を付け、お迎えに。

行きつけのクリニックは獣医2人で毎日やっているところで、今週月曜日にコタロウの手術前に本当に片方のタマタマさんがお腹に入っているのか、それとも1個しかないのか確かめに行った時は、コタロウを日本の忍者の名前だと言ってエマ吉を大いに喜ばせた穏やかなトニーではなく、学生時代、ラグビーでもやってました?と思わず質問したくなるくらいガッシリしてて豪快な雰囲気の典型的なオーストラリア人っぽいリチャードだった。 私はどちらかというと穏やかなオーラを放つトニーがお気に入りだった。

迎えに行くと、他には患者さんもいなくて、そこには受付のお姉ちゃんとトニーの姿が。

「コタロウを迎えに来たんだね」

と相変わらず穏やかな口調でトニーは言い、奥からコタロウを連れてきた。

てっきりパラボラアンテナのようなエリザベスカラーをつけられて痛々しい姿で出てくるかと思いきや、素のままで足取りは麻酔から目が覚めてボーっとしているのか少しよちよち気味だったが、リードを握った穏やかなトニーと共に穏やかな(多分ホントはボーっとしてた)面持ちで飼い主と再会を果たしたのである。

トニーはどうやらコタロウをえらく気に入ったらしく(多分忍者と同じ名前だから?)、「彼は終始いい子だったよ」とこれまた穏やかな笑顔でエマ吉と歓談していた。

籠に乗せられたコタロウはボーっと風景を眺めていて、エマ吉はそんなコタロウを可愛くて可愛くて仕方ないようだった。

その夜はそんなこんなでおとなしかったが、翌日エマ吉が仕事から帰ってきた頃には、手術痕こそ痛々しいが元気いっぱいなコタロウであった。10日~14日後に抜糸予定。

やめてぇな、もう…!

Friday 21 September 2007

オーストラリアにおける断尾禁止法とコーギーのボブテイル遺伝子

2003年より、オーストラリアでは断尾が法律で禁止されている。怪我による断尾は認められているが、それ以外はダメとのこと。

どうやら断尾反対派がロビー活動を行って政治家を動かしたらしいが、皆が皆この法律に満足しているわけではない。いまだにこのトピックに関しては掲示板等で大きな議論となる事が多い。

その中で先日、尻尾のついたコーギーのオーナーが獣医に犬を連れて行ったら、尻尾の骨が何らかの理由で折れていたらしく、知らない内に治っていたという。今まで彼女は断尾断固反対派だったらしいが、そのことがあって、もしかしたら尻尾がなければ、と思うようになったらしい。案の定、議論は白熱して、「そんなの尻尾を生まれてすぐに切ったからって、将来怪我をするとは限らない!」といった卵が先か鶏が先かのような方向に行ったのだが、一つ興味のあるビデオのサイトが掲載されていた。

断尾禁止法が施行されてから、私が住んでいるNSW州の犬協会のトップが断尾方法によっては全く子犬に痛みを感じさせずに尻尾を短くすることができるという事を政治家達に訴える文章を公表していたが、それに関連している。それまでは文章だけでいまいちピンと来なかったのだが、上述のビデオを観て納得がいった。

これはイギリスの団体が作成したビデオだが、ボクサー犬の生まれたばかりの子犬たちを、母犬にも子犬にもストレスを与えないで、子犬の尻尾に輪ゴムをつけて行っている。あくまでこれは獣医やトレーニングを受けた人でないとやってはいけないと断ってはいるが、見ている限り全然問題ないように思える。輪ゴムがくくりつけられた所は血流が止まるので、数日後にはポロッと落ちるという手順らしい。

そのサイトはこちら(英語)。

英語が分からない方のために下に直接ウィンドウズメディアプレイヤーが再生されるサイト(低解像度・高解像度)を貼り付けておく。
Low resolution tail docking video
Higher resolution tail docking video

また、以前色々断尾について調べたのだが、ヨーロッパではボクサー犬の尻尾を短くするために、ボブテイル遺伝子を有するコーギーを交配する試みもなされているらしい。

そう、ボブテイル遺伝子を有するコーギーは長さはまちまちらしいが短い尻尾もしくは無尾で生まれてくる。興味深いことに、この遺伝子は優勢遺伝なのだが、以下のルールがあるらしい。

Tをボブテイル遺伝子とする(学生の頃生物の時間で習ったメンデルの法則を思い出して欲しい)。性別による影響はないものとする。

パターン1
Tt と tt を掛け合わせると組み合わせは Tt と tt。

パターン2
Tt と Tt を掛け合わせると組み合わせは TT, Tt, tt。

結果
ttはボブテイル遺伝子がないので尻尾コーギーが生まれる。
Ttはボブテイル遺伝子があるので無尾もしくは短尾コーギーが生まれる。
それではTTだと…?

ボブテイル遺伝子を両方有すると致死性の作用が起き、受精時にその受精卵は死んでしまうか死産となるらしい。つまりTTを有するコーギーはこの世に生を受けない事になる。

オーストラリアで断尾法が施行されてから、コーギーのブリーダーの中にはこの遺伝子に着目し、海外からボブテイル遺伝子を有するコーギーの精子を輸入したりしてボブテイルコーギーを繁殖しようとする者もいれば、キツネみたいなふさふさが可愛い、と言って尻尾コーギーだけを繁殖し、ボブテイルが欲しいと何も知らずに問い合わせてくる人に対しガウガウ噛み付いてくるブリーダーもいる。

尻尾コーギーと無尾・短尾コーギー、好みは人それぞれだろう。でもこうやって選択肢があるのなら、犬に負担をかけずに行う方法があるのなら、それもありでいいじゃない?って思う。