Wednesday 10 October 2007

コーギーとの出会い

あの出会いがあるまで、実はそれまで犬は苦手だった。

小さい頃から高校時代まで、私の犬に対する受難が続いていた。

実家の隣の紀州犬の子犬にかぷっと噛まれて歯型から血がにじみ(今思えばじゃれて甘噛みしたつもりなんだろうけど)…

中学生の時、楽しみにしていた遊園地に友達と行くために早朝チャリに乗って駅に急いでいると、野良犬1匹が吠えながら追いかけて来て、どれだけ必死にこいでも追いかけて来て、それを見かけた他の野良犬もその野良犬を追いかけて来て、噛まれるんじゃないかと恐ろしい思いをし…

高校時代、当時好きだった男の子のバスケットボールの試合を見に別の高校に来ていた時、迷いこんで来た野良犬になぜかピンポイントで狙われ、逃げたら追いかけられる!と思い、その場に立ちすくんでたら私の靴を片方くわえてどこかに去ろうとされ(そんなに臭かったのか?)…

とにかく、他の近所のシェルティーも神経質でよく吠えるし、一緒にまたまた近所の犬が連動して吠える状況があり、犬を触ると犬臭くなるし…、みたいに犬に対しては遠くで見ている分にはいいけど、お近づきにはなりたくないです…状態が続いていた。

それが9年前、ある犬に出会った事で、歴史は変わった(大げさ)。

留学時代の友人が一時帰国するので、交換留学を終えた私と彼と共通の友人は、東京観光がてら、彼の千葉の実家に泊まらせてもらう事になった。

そこで、コーギー犬のアクセル君に出会ったのである。

コーギーは小泉今日子が出演していた午後の紅茶のCMで見たことはあったのだが、実際のコーギーを見るのは初めてだった。

きちんと躾されているのか、飛びついて来たりすることもなく、トコトコトコと私の目の前にやってきて、じーっと私を見つめたのである。そして彼の後方の尻尾のないお尻の付け根だけがキュッキュッキュと動いていて、明らかに喜びを表現しているのが分かったのだ。

その時、私は雷に打たれたような感覚を覚えた(また大げさ)。

何これっ!?可愛い!

それから色んな犬を見てきたがアクセル君を超える犬はなかった。

「よし、将来はコーギーを飼うぞ」、という漠然とした夢はここから始まった。

それから約9年後、苦手意識はなくなったものの、やはり触った時に残る犬のにおいやヨダレに少し引き気味だった私であるが、エマ吉の妹が飼っているジャックラッセルテリアを10日間ほど預かってみて、「結構いけるかも。」と思い始めた。

当時、柴犬も候補にあがっていたが、洋犬の方が愛想がある、という友人の勧めもあり、コーギーを飼う事に決まったのである。

昨晩、久しぶりに留学時代の友人とチャットして、遅ればせながらコーギーを飼い始めた事を報告した。友人はアクセル君が先日お星様になった事を私に報告してくれた―往生だったらしい。

アクセル君、私の犬嫌いを治してくれたのは君です。お陰でコタロウと出会うことが出来ました。君ほどまだまだ落ち着きのある風格は出ていませんが、ビシバシしつけて行こうと思います。

一回しか会えなかったけど、君の写真を見てたまに思い出してました。安らかにお眠りください。

2 comments:

Anonymous said...

なるほど、そんな過去があったのですね。
現在、コタロウ君と暮らしているのも、アクセル君がいたからこそなのですね。
誰かにとって特別な存在になる、なんてことはそうそうあるものではないでしょう。
Yumiさんの心を変えたアクセル君の生涯はとても意義深いものであったと思います。
そして、そんなアクセル君を育てた飼い主さんのそれも。
いつか、人にそんな風に思ってもらえるような犬を育ててみたいものですね。
ビシバシ躾てていきましょう^^

Yumi said...

飼い主Yさん、そうなんです。アクセルには一度きりしか会った事がなかったんですが、強烈に印象に残った犬でした。それからも友人に「アクセル元気?」と必ず会話の一部になっていたものです。

コタロウは6ヶ月半になったのですが、成犬になったらもう少しやんちゃぶりがおとなしくなるのかしら、と最近思う日々です。

ちなみにシドニーでもナイトスクープ観れます、それもオンタイムでです。S●nyが出しているロケーションフリーというものがそれを可能にしてくれたのですが(合法)、最近観てないですね。コタロウと遊び疲れちゃって(笑)。